コチニール色素

公開日: 2014年8月18日月曜日 色素、着色料

本日は色素のお話。 赤色の色素です。カンパリなんかの着色料に使われています。

さて、なぜこの物質を取り上げたかというと…材料が中々特殊だから。 それは… 虫… エンジムシ(別名:コチニールカイガラムシ)という灰色の虫さんです。

苦手な人は凝視しないで下さいね。 こいつを捕まえてきて乾燥させて、水とアルコールで色素成分を抽出するそうです。 そうしますと下記のような構造の化学物質が得られます。
カンパリを例に取りましたが、他にも口紅やかまぼこのピンクの発色にも使われています。 出元が生き物ですから、りっぱな天然抽出物です!ごうせいもできるんでしょうが生き物から絞り出したほうが安いんでしょうね。 天然物ですから安心!とは言うものの実際材料を見てしまうと…気が引けますよね。 でもこんなふうに、この食べ物には何が使われているんだろう?と木にしてみるのも食の安全を気にする第一歩だと思います。 そういうきっかけになれば嬉しいですね。
  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿

Total Pageviews

Menu :

Blogroll

Blogroll

皆さん普段は何を食べていますか?コンビニ弁当?スーパーのお惣菜?自分の庭で育てた野菜?生活する人の数だけ食べるものだって多様化していきます。 昨今の食の安全気になりませんか?自分が今、この瞬間に口に入れているものが何のか。考える機会を持ってみましょうよ。

About

Follow us on Facebook :P

Blogger news

記載者について

有機化学の門を叩いて10数年、現在では生業になっています。 知識はインプットするだけではなくだけでなく、的確にアウトプットしないと自分のものにもできません。 近年食べ物の問題が世間を騒がせていますが、化学の目から見たら目が飛び出るような事象がゴロゴロしています。それを皆さんにわかりやすく説明することにより自分の知識も向上させたい。 そんな欲をかいてみました。