Blogをはじめるにあたって
公開日: 2012年11月26日月曜日
初めて投稿するので、自己紹介を兼ねて投稿してみます。私は化学者です。
と入っても何処かの研究機関に務めているわけではなく、小さな化学企業に務めて研究室の総括をしています。
専門は有機合成です。(アミノ酸や糖類を題材にしています。)学位は4大卒です。博士でもなんでもありません。ただ博士号をとってる人と同じくらいの期間、会社の中から大学に通っています。
公式に通ってるわけではないので、認定されるわけではありません。
あるときから、有機化学の話についていけるようになりました。教授方の言ってることなんて、最初はまるっきりわからなかったのに、今ではある程度ディスカッションができるようになりました。
分子の挙動、毒性の発現の概要、危険性の有無等々ある程度自分で判別できるようになりました。
その程度??って思われるかもしれませんが、こんなに視野が広がるのか!と感動した時期もありました。(今は昔の話)
ですので、このブログに投稿する話は、個人の感想の話です。間違いが多いかもしれませんし、学術的には誤っているかもしれません。
引き出しの肥やしとして皆さんに伝われば幸いです。
さて、この化学屋の眼というフィルターを通してみると、世の中もものは全部「化学物質」です。
例えて言えば空気だって「窒素」や「酸素」などの集合体ですし、人間の体は凡そ水とタンパク質(アミノ酸の集合体)でできています。タンパク質ですから細かく切っていけばアミノ酸に分解されます。
これからの時期活躍するであろう灯油はナフサ(油の一番最初の原料)のいち成分を抜き出したものですし、紙だってセルロース(砂糖の親戚)を主原料にした物質です。
ちょっと見回しても身の回りのものは化学物質であふれているもんです。
その中で日々の生活に必要な大切なものの一つとして、「食べ物」が挙げられます。
もちろん食べ物だって、細かく見れば様々な化学物質の集合体です。その中でも何かあるたびに槍玉に挙げられるものに、食品添加物があります。
私の印象では、かなり悪者として紹介されることが多いような気がしますがどうでしょうか?
我々人間に悪さをする奴らも多いでしょうが、それだけではありません。
役に立つものも多いですし、目立ってないだけでもある気がします。
このブログでそんな日差しが当たらない連中や、ほんとにこんなものが食べ物と一緒に体に入ってきたらヤバクネ?ってものまで化学屋の眼で見ながら紹介できればと思います。
皆さんも少しだけ、食べ物を違った目で見て見ませんか?
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